InstagramやFacebookでのアカウント乗っ取り被害が急増しています。「まさか自分が…」と思っていた人ほど突然やってきます。AI時代。何でもできる便利さの裏には、「騙しの巧妙さ」も進化しているという現実があります。今日は、誰でも簡単にできる対策を、わかりやすくお伝えします。
(※記事最後に動画でも解説しています)

1.あやしい?と思ったら、まず「ChatGPTに聞く」
こんな声が届きました。
「知らないURL付きのDMがきたんですが、クリックしても大丈夫ですか?」
結論から言うと、クリックする前に止まってください。あやしいな?と感じたら、まず画面をスクショして、その画像や内容を「ChatGPT」に聞いてみてください。ChatGPTは、たとえばこんなふうに返してくれます。
「これはスパムの可能性があります。クリックを避けましょう」
つまり、「ITに詳しくないから…」と悩む必要はありません。“調べる力”さえあれば、被害は未然に防げる時代なんです。(※その前に「怪しい?」と思う直観力を養う必要がありますが、それはまた今度紹介します)。
2.対策の基本は「2段階認証」
とはいえ、クリックしてしまうこともあるかもしれません。そんなときのために、絶対にやっておいてほしいのが、
✔ Facebook・Instagramの「2段階認証設定」
FacebookとInstagramは同じMeta社が運営しています。設定は共通の「アカウントセンター」から行えます。
【手順】
- FacebookまたはInstagramを開く
- 右上のメニューから「設定」→「アカウントセンター」へ
- 「パスワードとセキュリティ」→「2段階認証」をONに
ここで「認証アプリ(Google Authenticatorなど)」を使うのがベスト。SMS認証よりもセキュリティが強固です。
認証アプリは1分ごとに変わる6桁の数字を使います。
銀行などでも使われている、安全性の高い仕組みです。
3.注意点も少し
便利な認証アプリですが、「スマホを落とした」「機種変更した」などのときにアクセスできなくなる可能性もあります。その対策として、下記のような準備をおすすめします。
- 認証アプリをiPhoneとiPad両方にインストール
- 予備のバックアップコードを紙に控えておく
- 不安な場合はSMS認証との併用も
4.自分が「加害者」になるリスクもある
ここが一番怖いところ。もしあなたのアカウントが乗っ取られたら、あなたの名でDMが送られ、別の誰かが被害に遭うかもしれません。その結果、
- 相手に迷惑がかかる
- 信頼が損なわれる
- 自分も知らぬ間に“フェイク情報の発信者”になる
…そんな負の連鎖が生まれてしまうのです。
5.最後に:今すぐやるべきことリスト
ぜひ、以下の項目をチェックしてみてください。
✅ Facebook・Instagramに2段階認証が設定されているか?
✅ 認証アプリは導入済みか?(Google Authenticatorなど)
✅ 不審なDMが来たら、すぐにChatGPTで確認するクセを
✅ 銀行や予約,ECサイトなど、他のサービスもすべて2段階認証をONに
まとめ:AI時代は「疑って調べる」が優しさ
今の時代、「信じること」は美徳ではありますが、“確かめること”もまた優しさです。AIが進化する今だからこそ、人としてのリテラシー=「確認する力」を育てること。それが、自分を守り、大切な人を守る第一歩です。
「知らなかった」では、もう済まされない時代。
僕自身も、コンサル生や講座参加者さんの皆さんが安心して活動できるよう、オンライン実践会やブレーン・コミュニティラボでこうした情報を発信・共有しています。何かあったら、いつでも相談してくださいね。
動画(4分15秒)
動画右下設定から再生速度と画面拡大の変更が出来ます