※このコラム最後に解説動画を載せています
AIが、知識も文章も画像も、成果物まで“それっぽく”作ってしまう時代になりましたね。正直、知識の量や完成物のクオリティで競争するのは、しんどくなっていきます。だからこそ僕は最近、確信しています。
これからは「何を作ったか」より、「どう作っているか」。つまり、プロセス(途中の物語)を見せられる人が選ばれていく。
このテーマは、ブレーンラボ勉強会の“放課後”に残ったメンバーとの交流(Q&A)で、かなり濃く話になりました。今日はその内容を、AI時代に選ばれる人の共通意識7つとして整理します。
なぜ「知識・成果物」だけだと
厳しくなるのか
AIが普及して起きたことは、単純です。
- 知識は、誰でも即座に手に入る
- 成果物も、そこそこの品質ならすぐ出る
- しかも、疲れない・迷わない・早い
ここで人間が「AIと同じ土俵」で勝負すると、消耗戦になります。だから次の問いが重要になります。
AIが強い領域ではなく、人間が選ばれる領域を育てる。
AI時代に「選ばれる人」の
共通意識7つ
意識① 人間味はプロセスに宿る
完成品だけ出すと、AIと見分けがつきません。でも途中には、その人の温度があります。
- 迷ったポイント
- 判断の基準
- 修正の跡
- 何を大事にしたか(価値観)
プロセスを見せる=信頼を見せることなんだと思っています。
具体例
- 作業画面の一部を短く撮る(30秒でOK)
- 「なぜこの言葉にしたか」を1行添える
- 失敗→修正の流れをあえて出す
意識② これからは「小さな輪」のつながり
大きなな集客より、信頼の輪が強くなります。小さなコミュニティ同士が輪でつながるイメージです。
- お互いの価値観が近い
- 困った時に助け合える
- 結果的に紹介が起きる
AI時代は、情報の時代というより、信頼の時代に戻っていく感覚があります。
意識③ 指示(プロンプト)の与え方で差が出る
AIは便利ですが、万能ではありません。差が出るのは、ここです。
- 目的を言える人
- 前提を置ける人
- 望むトーンを指定できる人
- 判断基準を渡せる人
意識④ Google各アプリをつなげる
AI単体より、仕事の流れを作れる人が強いです。
- Googleドキュメント:思考の下書き
- Googleスプレッドシート:管理・一覧化
- Googleドライブ:資産の整理
-(必要ならGmail/カレンダー:運用)
AIの回答を単発の結果で終わらせず、運用できる形に落とすのがデジタル実務力です。
意識⑤ Microsoft Copilotの立ち位置
Copilot-AIが便利なのは、ネットに接続していない場面です。ChatGPTやGeminiはインターネットに接続していないと現状使えません。でも、Copilotはマイクロソフト社のAIなので、Windowsパソコンにアプリ単体として搭載することで、ネット環境が悪い場所(新幹線のトンネルや山、船、海外など)の時に使えます。まだまだこれからの分野ですので、期待しています。
意識⑥ 知識・資格発行 × AI実践力の融合
これからは、知識だけ渡して終わりだと薄くなります。資格ビジネスの「形だけ」も、AIに置き換わりやすい。
だから必要なのは、
- 知識+経験による知恵
- 実践(使える)
- 現場(その人の状況に合わせる)
この三つを一緒に扱える人。僕はここに、支援の本質が残ると思っています。残念な民間資格発行団体の声をよく聞きますので、2026年はこの業界で泣いた人を笑顔にしたいと考えています。コツは、僕がブレーン・ラボでやっているように、「実践+演習はAI活用」です。学び+時短+自分拡張。やっていきますよ!
意識⑦ AIエージェントを先取りする
これからAIは「答える」だけでなく、「動く」方向に進みます。芸能人のマネージャーのような働きをします。僕らは本業に集中できます。AIエージェント(代理人)機能が、僕らの代わりに本業以外のことを代行してくれます。たとえば、出張先のホテルの予約や空き時間に近くのお客様に会うなど、Googleカレンダーの空き時間をGeminiがみて自動でスケジュールを立てることも可能になります。
- タスクを分解して
- 手順を組み立てて
- ツールを連携して
- 実行まで持っていく
いまのうちから、ここを早めに触っておくと、数ヶ月後の「当たり前」に置いていかれません。
まとめ
生き残り条件は能力より「在り方」
結論はシンプルです。
- AIに勝とうとしない
- AIを相棒として育てる
- 人間にしか出せない信頼を育てる
- そのために、途中の物語となるプロセスを見せる
AI時代の生き残りは、派手な才能の話じゃない。地に足のついた実務と、人としての温度の話だと思っています。
今日からできる実務チェックリスト
- 作業の途中を1回だけ公開する(失敗でもOK)
- AIに「目的・対象・条件・判断基準」を渡す
- Googleで「思考→整理→保管」をつなぐ
- 小さな輪(3〜10人)を育てる場を作る
動画(講座Q&A)20分
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